小道具のお話 その2
2度目ましての小道具チームです^^
みなさま、ご観劇まことにありがとうございました。
今日は、裏方のお仕事のお話『消え物編』をご紹介します!
そこにいた人たちには、パブのお話ということもあってたくさんのお酒達が登場しました。
役者さんに本物のお酒を飲んでもらうわけにはいきませんから、試行錯誤してお酒モドキをつくります。大きな劇場のときはあまり気になりませんが、今回の劇場サイズだと、役者とお客さまの距離感が近いのでニセモノすぎても世界観を壊してしまいます。いかに、違和感なく物語の内容に集中してもらえるか、う~ん、今回も腕がなります^^
お酒にお水を入れた時の比重差にこだわって密造(笑)しました。
まずは、本物のお酒の色に近づけること!
メスシリンダー(懐かしい!)で10ml単位で測っては薄めるを繰り返します。
今回はハーパー、シーバス、竹鶴、山崎、黒霧島、シャブリ。役者さんのキャラクターやストーリーにあわせて6種類のお酒が登場したので、それぞれのお酒にあわせてレシピを作りました。
まずは瓶単位で色を似せたら、今度はコップに入れた時の具合をみていきます。
瓶サイズの時は似た色でも、グラスに注いで水を混ぜたらこんなに違う…
注いだ時の雰囲気が全然違う…の繰り返しではじめて気付きました。
お酒とお水では、比重がちがうんですね。理科の授業で習った事が頭の片隅に。
そこで一計を講じました。
ガムシロです(笑)これで比重の問題をクリアしました。
役者の皆さまには、すこし甘酸っぱいお酒になっちゃたかな…
方針がきまったら、大量生産です!!
楽屋にて密造タイム(笑)
もちろん、毎回の公演用はその日の朝に仕込みます。
さて、今回もう一つこだわった点は片桐社長のロック!!
ただのロックでは特別感がでないので、丸氷を用意しました。完全な自己満足ですが…
ウィスキーについてはこんな感じでした。
物語では白ワインのシャブリも登場したのですが、こちらは、劇団のお店パブたずね人の常連さんたちにおおいに助けていただきました♪この場をかりてお礼申し上げます!!毎日日替わりでワイン瓶がつかえる、なんとも贅沢な小道具でした。
まだまだ裏話やこだわりはたくさんたくさんあるのですが、
ながくなってしまうのでこの辺りで。
少しでも裏方の世界が伝わりましたら幸いです。
編集者:まあころん。