異説・豊後訛り節
     転落・詐欺・死刑   
<あらすじ>
昭和49年11月17日午後10時過ぎの別府国際観光港。一台の車が海に飛び込んだ。乗っていたのは、西分和美(47)、その妻弘子と2人の幼い子供達。誰の目にも全員絶望と思われたが、父親、和美だけが奇跡的に助かった。何回にもわたる現場検証からも単なる事故と思われたが、二日後の19日、和美は葬式には出ないと言い出した。しかも、妻と2人の子供達に多額の保険を掛けていたことが判明した。受け取り総額、三億二千万円。月々の掛け金が何と十六万円。さして財産を持っていた様子もない男に、到底払い続けられる金額ではなかった。まして、保険を掛けてただ一度しか掛金を払ってはいない。執拗に事故証明を請求する和美に不振を抱いた別府東署は、12月10日、殺人容疑で逮捕令状を用意。12月11日、午前5時50分逮捕。史上空前の保険金殺人事件である。
故意か過失か謎は深まり行くばかりだが・・・・・・・。
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作・演出/藤田 傳
1984年2月
新宿紀伊国屋ホール

出演
中田浩二・兼本新吾・
名和慶子・市田章子・
宮下良子・加藤京子 他
昭和四十九年十一月七日午後十時過ぎ別府国際観光港第三埠頭の岸壁より家族四人が乗った乗用車が転落した
父親一人は脱出して助かったのだが母子三人は水死した・・・・・