楽屋
−流れ去るものはやがてなつかしき−
ここは楽屋。
舞台では、チェーホフの「かもめ」を上演中。
華やかな舞台の裏側で、女優達はメイクに余念がない。
しかし、よく見ると、こちらの女優は確かに「かもめ」のニーナの衣裳を着けているが、あちらの女優は痛々しげに首に包帯を巻いて、そちらの女優は目の上に醜い火傷の跡。今入ってきた女優は、大事そうに枕を抱えて・・・・。心の奥底に狂気を抱えた女たちの顔は、メイクを重ねていく度に女優の顔へと変わっていく。来るべき出番に備えて。まばゆいライトを浴びる瞬間に備えて 。
その様は真剣で鬼気迫り、どこか物悲しく滑稽で、艶やかである。そして今夜も・・・・。
作/清水邦夫
       演出/中田浩二
               
作小松幹夫
出演
名和慶子、宮下良子
加藤京子、水野由佳
八人の腕時計
ここはラーメン屋。
どこの街にもありそうな、ありふれた店のいつもの昼下がり。
客達は、テレビを見ながらラーメンをすすっている。
テレビでは、野球の試合の真っ最中。デーゲーム。巨人が優勝するかどうかの、天下分け目の大事な決戦だ。
試合を肴に、冗談めかした軽口が、いつしか口論に変わって行く。興奮する客達−。そこに入って来た二人連れの男女が、いきなりテレビをけしてしまった・・・・!
普通のラーメン屋にいた普通の人々。
その行く手に待ち受けるものは   !?
1997年6月5日〜8日  渋谷ジアンジアン
出演
森光純子、福嶋久美子
小室努、大谷秀芳
峰村寿彦、野瀬一弘
仁志初、小高朋洋
今泉竜也、八神みゆき
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〈八人の腕時計)
〈楽 屋〉